IT業界と言えば、他の業界と比べて働き方改革が進み、フリーランスやリモートワークなど新しい働き方を導入している企業が多いというイメージを持っている方は多くいます。確かにIT業界はリモートワークを導入しやすい業界ではありますが、まだまだ普及率はそう高くありません。それにエンジニアの数は増えてきてはいますが、その多くは客先常駐のエンジニアです。
客先常駐とはどこかのIT企業の正社員が取引先の会社に派遣される形式で働くことを言います。大規模なプロジェクトに携わる場合は10年近く取引先で働くこともありますが、一般的には数ヶ月から数年で他の取引先に変わります。そのためさまざまな会社で働くことができ、多様な技術・知識・経験を得られることがメリットです。
しかし取引先に出向くことになるため、普通の会社員と出勤する必要があります。場合によってはリモートワークも不可能ではありませんが、今はまだあまり普及していないようです。
客先常駐を行っている企業の中には、人員を確保することが難しいことから「未経験者OK」という条件で採用を行い、1~3ヶ月程度の研修を行ってエンジニアとして働くために必要な研修を行ったうえで派遣するという手法を取っている企業もあります。プログラミング教室に通うにはお金がかかるため、エンジニアへの転身を考えている方には嬉しいシステムです。
システム開発の経験者の需要は高く、経験を積むことでフリーランスという働き方も選べるようになります。まずは客先常駐で経験を積み、そのあと他の会社に転職したり、フリーランスになったりするのも良いかもしれません。